大竹教授の問題提起−引き上げの政策効果、ぜひ検証を

http://netplus.nikkei.co.jp/forum/academy/t_151/e_625.php(無料ですが登録が必要)

多くの経済学者は、最低賃金引き上げが雇用削減効果を持っていると考えてきて、実証研究の結果もそれを支持してきました。ところが、最低賃金の引き上げが雇用を減らさないという有力な実証研究が、1990年代半ばに米国で発表されました。大きな論争になりましたが、紙面で書いたとおり、Neumark教授らの研究によれば、最近では伝統的な実証結果を支持する研究が増えてきています。

日本での研究は、最近になって始まったばかりです。これは、分析するためのデータが十分に公開されてこなかったことと、比較的最近になって最低賃金が実勢の賃金に影響し始めたことが主な理由です。そのいくつかの研究は、最低賃金の上昇が若者や女性の雇用を減らしているという実証結果を示しています。

ふむふむ。やはり懸念した通り、最低賃金は決して良い政策ではないということですな。「最低賃金の引き上げが雇用を減らさない」という研究でも、それほど効果は大きいものではなかったわけでその効果が正の向きであれ負の向きであれ、実行する意味はないということだ。

さて、民主党のバカどもはこの結果をどう見るのだろうか。

日本の所得再分配を眺めてみる

http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/toukei/kouhyo/data-kou6/data17/H17gai.pdf

年収50万円以下の人は、平均304万円も受給しているんですがマジですか。年収50〜100万の人の再分配所得を見ると逆転現象すら起こっている。某所で国民全員に月5万づつ配れと書いていた人がいるが、遥かに上回る額が配分されているように思える。

日本は生活保護が薄いように見られているが、この結果を見る限り、金額が問題なのではなく、どうやって必要な人に必要な額を届けるかが問題なのではないだろうか。