人生チャウセスク、学成り難し。
ネットで注文していた「西部新宿戦線異常なし(原作:押井守)」と「映画カムイの剣サウンドトラック」が届いた。いやはや良い時代になったものだ。
「西部(以下略)」は、なぜか内戦が起こってしまった日本を舞台に(以下略)という非常に押井らしい話である。とはいうものの大昔に書かれたものだけあって(製作中にソ連が崩壊したと書いてあった)、エネルギッシュな部分がにじみ出ている気がする。押井という人は、変わらないという印象があったのだけど若さというパラメータを持っていたわけですな(とはいえ、やってることはまったく変わらない)。
カムイの剣サントラ」は、あまりにも古い挙句(1985年作品)マイナーな作品なのでもはや廃盤になっているとばかり思っていたのだけれど、どうも1999年になって、角川映画コレクションとして初めてのサウンドトラック化が行われたらしい(LPは存在したが内容は違うようだ)。このカムイの剣ケレン味のある演出と音楽がすばらしい隠れた傑作なのでぜひご鑑賞あれ(なかなか見つからないかもしれんが)。
しかしこのサントラの帯に書かれている「アニメ界のスピルバーグともいわれた監督、りんたろう」という言葉はどうか。確かに、年老いるにつれてどうしようもない作品を作るという点では似ていなくもないが。