簿記3級に合格したらしい。たかが3級、されど3級。今まで工学系一本槍でやってきた人間には結構つらい試験だったりする。でも、やはり世間的には2級をとらにゃいけないんだろうなぁ。



ちなみに、勘違いしている人も多いと思うけれど経済学を勉強したところで財務会計とかその手の知識はまったく身につきません。ついでに言うと会社の組織論は経営学という別の学問で扱いますし、株とか先物とかも(一応経済学の範疇ではあるけれど)金融工学というかなり趣の異なる分野で扱います。
経済学を学ぶ意味を考えたとき「エコノミストに騙されないため」というのは極めて適切な言葉でありましょう。企業に入って半年強になりますが経済学が役にたったことと言えば株の予測にある程度確信がもてる程度で実務を考えると簿記・会計の知識の方が一万倍は役に立つことは疑いありません。
とはいえ、会計の知識だけあっても木村某のようなトンデモに騙されて、ただでさえ短い人生の一部を労費してしまう可能性を考えると経済学の知識があるというのもあながち悪くはないのかもしれません。物理学の知識があれば怪しげな心霊詐欺に引っかからないのと同様です。
実際、大学時代にワールドビジネスサテライトサンデープロジェクトなどを毎日/毎週のように見て「いったいどのエコノミストの言っていることが正しいのか」とずいぶん頭を悩ませていたことを考えると、今後はその手のことに一切時間を割く必要がないわけで、見えないところで大きな利益になっているのではないかと思います。

そういえば、てらしまさんとこの掲示板にて経済学っぽい話を絡めた戦争の話題で多少盛り上がっていたのだけれど、そこで出た「カタンを使って国際経済学を学ぶ」というネタはわりといけるんじゃないかと個人的には思っている……が、どういう読者層を対象にしているのかさっぱり分からないのが難だよなぁ。カタンの常習者で国際経済学に興味のある奴って何人いるんだよ。