仕事のことを書くということ

もちろん、書けないことは多いわけだし、書いてて「俺ってDQN」とか思うことも多いのだが、それでも書いたほうがいいんじゃないかと最近思い始めている。

それは単純に学生時代に私が持っていた仕事に対する印象と実際の仕事に対する印象が非常に異なっているからだ。それは、今の仕事に不満があるとか、業界がどうこうとかそういうこととは関係なく、単純に想像とは違っていたのだ。

振り返ってみると、今までの人類の歴史の中でこういった他人の仕事場の日常とか他人の日常生活とか、そういった知識はあまり表に出てこなかったのではないだろうか。もちろん表面的な業務内容は表に出てくることはあったわけだが、インターネットが花開く前には実際に仕事をする上で感じたことといった取りとめのない情報を手に入れることは非常に困難であったように思う。

もし学生時代やそのさらに前にこういった情報に触れることができたならば、人生多少は変わっていたのではないかという気がする。仕事は仕事といいながらも、やはり興味があったり自分にあった仕事をやった方がいいことは間違いないし企業の側もそれを望んでいるわけで、回り道しないよういろいろな情報を提供することは誰にとっても損にはならないように思える。

特に若い時分には「常識的な生き方ははかっこ悪い*1」とか「ベンチャーの方が仕事を任せてもらえる*2」のように実は間違っている実践的知識がよく流れてくる。今考えてみると、若いときに知っておきたかったことは、「仕事とはこういうもんだ」なんて大それたことではなく、普通の人が仕事に対してどういう風に日々暮らしているのかといった本当の世間常識だったのではないのだろうかと思える。

*1:常識的な生き方をするのも大変だし、非常識な生き方はほとんどの場合失敗する

*2:ベンチャーには余裕がないので経験の少ない人間にそんな大それたことを任しはしない。どちらかというと大企業であればアシスタント的な役割の人が行ってくれている雑用一般が大量に回ってくる