SQL Server 2005、Visual Studio 2005発表、提供開始は12月

IDCの調査によるとミッションクリティカル・アプリケーションのプラットフォームのシェアは、J2EEが25%なのに対して.NETが35%。また、同じくIDCによると出荷数はIBM DB2が7万2000、Oracle Databaseが24万5000であるのに対してSQL Serverは40万6000として、「これまでまったく相手にされなかった.NETやSQL Serverが、ナンバー1になっている」と述べた。

これ本当かいな。たぶん、ミッションクリティカルの定義が世間的な定義より広いんだろうな。本当に止まってはいけないところに関しては、今でもメインフレームが主流だと思う。リプレースをかけたとしてもせいぜいUNIXで、Windowsのように何かあるたびに再起動が必要みたいな信用できない&自由度の低いOSなんて利用できるわけがない。SQL Server自体がミッションクリティカルで使えないとはまったく思わないけれども、Windowsでしか動かない以上、避けざるを得ないわけで。

逆にミッションクリティカルなWebサイトの場合、質より量の方が重要なのでフリーOS, フリーDBを大量に用意する方が現実的。某R社はSunのサーバでサイト構築しているらしいが、一体いくらかかったんだろう……

とはいえ、Windows & SQL Serverの組み合わせが昔より重要度が増してきているのはたしか。UNIXがいくら優れているといっても、UNIXをまともに運用できるスキルの人というのは余りいないし、雇えても高い。WindowsSQL Serverの場合、GUIで何でもできるのでWindowsできます!っていう人でも運用に投入できるのは大きな利点である*1

正直ベースで言えば、社内システムに関して言えば100% WindowsSQL Serverにすべきであると思っている。PostgreSQLとかMySQLでいいじゃんと言う意見もあろうが、UNIXに詳しい社員が辞めるなどした場合の対応を考えると問題がある*2。一時期、RDBMSと言えばオラクルという時期があって、今でも「とりあえずDBはオラクル」という風潮はあるわけだが、今となってはコストの割りにメリットが薄すぎるしメンテナンスコストも高すぎる(+会社が腐ってる(^_^;)。以前であればPostgreSQLMySQLがわかる技術者も少なかったので、オラクルに運用面でのメリットがあったが、今はどちらもたいして変わらないのでそういう面でのメリットも少ない*3

社内システムを導入する予定の人は参考までに。

*1:こういう話をすると、運用をそんな人に任せていいのか!という理想論を吐く人もいるし確かにその通りなのだが、一度でも運用という仕事をやったことがあれば「まともな技術者がやる仕事じゃない」ことは容易にわかるはずである。だいたい本当に止まってはいけないシステムなんてさほど多くはないにも関わらず、「とりあえず止めないでください」などといったファットな要望を出してしまう発注側にも問題はあるわけだが

*2:これは運用をSIerに委託する場合も同様である。コンピュータ関係の会社は人材の流動性が高いので、担当者がいついなくなってもおかしくはないと思った方が良い

*3:ラクルのサポートは割合しっかりしているが、オラクルデータベースでなければ、そもそも聞く必要のない項目だったりするので、余り気にする必要はない