上司から聞いたちょっといい話

「中国とかインドとかいろんな国と仕事はしてきたけど、奴らには日本のSIはできない。アメリカの企業とは違い日本のお客はわがままだ。しかもそのわがままを最後はお金で解決して通そうとする。そんなわがままに対応できる外国企業なんてない」

うーむ、確かに。フランスにはじめて海外旅行に行ったときに思ったけれど、かの国の店員はお客を接客しようという気がない。欧米から日本に旅行に来ると過剰接客で逆にきもちわるいと思うという話も聞いたことがある。アメリカにおけるシステム導入はパッケージに合わせるのが普通で、日本のようにパッケージをフルカスタマイズするようなことはないとは聞いていたが、日本のSI業界で暮らす私には信じ難いものがある。

日本において顧客至上主義的な面はたしかにある。個人情報保護法BSE騒動のように、どう考えてもメリットよりもデメリットの方が大きく生産性を下げているようにしか思えない。とはいえ、そういったものは負の外部性ではあるのだから、必ずしも生産性を下げているとは言えないのかもしれない、と考えると別に問題でもないようにも思える。難しい。