マジカを読む

やっと時間ができたのでマジカを読み始める。使う機会は当分訪れそうにないのだが、こういうことは知っているだけでもずいぶん違うのではないかと思うので。

マジカは三種類のコンポーネントから成っているようだ。

  1. マジックカード(9種類)+台紙
    • はじまりカード
    • くわしくカード
    • こちらへカード
    • わたしへカード
    • はたらくカード
    • もやもやカード
    • かんがえカード
    • システムカード
    • あなたへカード
  2. フローカード(6種類)
    • スタート!!
    • シーン(主人公)
    • シーン(誰か)
    • 受け渡し
    • 置き場所
    • ゴール!!
  3. 登場人物カード(2種類)+台紙
    • 主人公カード
    • 誰かカード

一部名称が不明なカードがあったので、そこら辺は適当です。これだけ聞くとボードゲームの説明のようだ。技術系ドキュメントは作るたびに人間性が失われていくので、ゲーム感覚で業務フローが作れるのは良いことだと思う(チットとダイスがないが、それは仕方ない)。

マジカによる業務フロー作成はボトムアップ的に行うようだ。まずはマジックカードを書き、それを台紙に貼り付ける。マジックカード用台紙1枚がシーン(主人公)になっているので、関連する台紙をシーンに置き換え他のフローカードで繋いでやる。これで終わり。

登場人物カードは抜け漏れチェック用のおまけ的な位置づけのようだ。

次にマジックカードの中身を良く見てみることにする。

はじめにカードは、開始イベントを記載するカードのようだ。開始イベントは非常に重要だと思うのだけれど、業務フローを書くときにはとにかく忘れられやすいような気がする。アクティビティ図とかでも単なる黒丸だったりして書くなと言わんばかりの扱いだし。

こちらへカードは、条件分岐カードだと思うが、どちらかというとユースケース記述の例外フローに近いかも。とはいえ、例外フローよりも遥かに書きやすそう。

わたしへカードとあなたへカードは、スイムレーンの移動か。お客にスイムレーンの説明をしなくて良いというのは重要かも。

はたらくカード、かんがえカード、システムカードがアクティビティになるわけですが、システムを使わない作業と使う作業が明確に分かれているのが非常にうれしい。かんがえカードも無いとたしかに困るような業務があるよなぁ。くわしくカードはルール記述などに使う想定かな。

……で、もやもやカード。これすごい発明かも。別に本人は困ってないのだけど傍から見てると大変そうだとか、理由はよくわからないのだけど困ってることとか、そういうことってあるよなぁ。

でも、これって作った後どうやって管理すればいいんだろう。スキャナでPDF化して保存かなぁ……。