りん・たろう監督作品「幻魔大戦」を見る

バンダイチャンネルで有料配信が始まったので見てみたのだが、オウム事件以後の今日においてはもはや放送禁止の域にあるような内容である。幸福の科学制作と言われてもまったく驚かない。まぁ、そういう時代もあったということで。

とはいえ、そのことを差っ引いたとしても電波な内容である。展開に脈絡はないし、謎の暗黒舞踏が何者なのかは最後まで不明なままだし、よくわからないまま世界は滅ぶし(アメリカのどこかと東京だけしかほろびてないようにしか見えないのはなぜだ……)、地球侵攻作戦の司令官を倒しただけなのに幻魔が滅びてしまうし、いったい何がなんだか。

よく考えてみれば、ムーに載っているようなオカルト少女達の語る物語もやはり脈絡はないわけで、そういう意味では基本を踏まえた脚本になっていると考えるべきなのかもしれない。