トンデモゾーンに踏み込んでるわよ(声:田中敦子)

日本のSI業界は、「世界に出て行けない」んじゃなくて「世界に出て行く必要がなかった」というのが、事実だと思いますよ。国内で儲かっていれば、リスクを犯して海外に進出するメリットがないもの。

自動車産業だって、国内では十分に成長できなくなったから、海外に進出したんでしょう。

http://d.hatena.ne.jp/higayasuo/20080512/1210564681

SIってあからさまにサービス業で、しかも年々その度合いは強まっているわけで海外進出なんて基本的にはありえん話だし、その逆も然り。てゆうか、ソフトウェアは貿易財になりえてもSIは貿易財じゃないっす。

自動車産業はサービス業ではなく製造業であり、規模のメリットがあるわけだから国内の需要に関係なく海外に進出することに意味はある。翻って、SIにそのメリットがあるかと考えると当然そんなことはない。

外資の大手コンサルティング会社だって、日本で働いているのはみんな日本人であることを考えればそれは明らかだ。お客と同じ文化の人間が同じ場所で共に仕事をすることが重要である仕事である以上、SIerの海外進出は床屋の海外進出とたいして変わらない話だ。資本移動や支店の有無をもって海外進出というのなら、外国企業に投資しているSIerはすでに海外進出してるも同然なわけだし。