物語のセオリー

昔、てらしまさんに宮部みゆきの「クロスファイア」の感想を聞いた際に、「人を殺した主人公は最後に死ぬことになっている」という話を聞いてなるほどと思ったわけだが、デスノートにしても反逆のルルーシュにしてもたしかにそういう結末になっている*1

まぁ、反逆のルルーシュR2は意図してなのかどうかはわからないが、展開としては(一部では小規模な物語だったものが、二部では世界的な出来事になることも含め)デスノートとまったく同じ構造になっているのでそれが原因かもしれないが。

しかしながら、そういう知識を前提に見ると、反逆のルルーシュR2の最終回はあまりにも予定調和すぎる。たしかに死なねば収まりはつかない(安直なセオリー破りはむしろ作品を駄目にする)ことには違いないとしても、死んだはずの人が実はほとんど死んでいなかったり、結局ハッピーエンドかよ、ということも含めてもうちょっとどうにかならんかったものかなぁ、と思わんでもない。

クロスファイア(上) (光文社文庫)

クロスファイア(上) (光文社文庫)

クロスファイア(下) (光文社文庫)

クロスファイア(下) (光文社文庫)

*1:ここで言う殺人は悪事としてのそれであって戦争などでのそれは含まない