手塚治虫メトロポリス」読了。メトロポリスに限らず、初期の手塚治虫作品は、掛け値なしにつまらない。大雑把で唐突な心情描写、古臭いコマ割り、ありきたりなテーマ……もちろん、この評価は公平な評価ではない。戦後すぐという漫画というメディア自体が一般に認知されているとは言い難い時代に、社会風刺を入れ、SFで、しかもハッピーエンドではない作品を作り出すとは、現物がこうして残っていなければ信じられないくらいだ。
とはいえ、今となってはとても物足りないものに感じてしまうのは紛れもない事実。
でも、これはあたりまえのことだし、健全なことなんだと思う。だって、この数十年の中で漫画というメディアはちゃんと発展・進化して過去の天才の作品をつまらないと言わしめるだけのメディアになったということなのだから。
しかしである。ブラックジャックを始めとする後期の手塚作品は、今読んでも掛け値なしに面白いと感じてしまう。他の漫画と比べたって決して見劣りすることはない。やはり神様の壁は厚く高い。
秋葉原で見つけたカプセル超合金「ポピー全4種」をいくつか衝動買い。このシリーズは、今はなき玩具会社「ポピー」から昔発売されていた超合金ロボをギミックなどそのままに小型化しカプセル玩具として発売したものである(ちなみに、「ゴールドライタン」、「コン・バトラーV」、「アマゾンライダー」、「マジンガーZ」の四種で販売はポピーの親会社だったバンダイ。対象年齢15才以上の表記が泣ける……けど15才じゃわからないよねぇ。たぶん)。
実は私の年齢で引っ掛かってるのは「ゴールドライタン」程度しかないはずなのだが、上の兄弟と年齢が少し離れていたこともあって玩具箱の中にこれらの超合金が転がっていたので、非常に思い出深かったりする。
とはいえ、広告でギミック完全再現といわれていたわりには、マジンガーZの腕は飛ばない(スイッチ、ねじ止めなどの形状だけは再現されている)し、コンバトラーVのローラーも回らないのは残念(まあ無茶な願いか)。一番残念なのは、超合金製ではないこと。あのずっしり感がないと何だかものたりなく感じてしまう。
ねたぶくろに「KISSの原則」を追加。私の好きな言葉のひとつでもある。プログラムを書く際の教訓として良く聞く言葉なんだけど、慣用句と化しているようで、新聞記事を書く際やシステム管理をする際の教訓としても使われているみたいだ。これのネタ元ってどこなんでしょうね。辞書調べればわかるようなもんなのかね?