ナンシー関」死去。最近突然死が多いですが、それよりもナンシー関が女性であることを知って驚く……ってもしかして知らなかったの俺だけ?
今、「ゲルマン英雄伝説」という本を読んでいる。ヨーロッパの英雄伝説作品「ベーオウルフ奇談」「ニーベルンゲン物語」「ディートリッヒ伝説」「ハムレット原話」の四作品を短く小説調にまとめ直したものなのだが、現代の目から見るとかなりトンでもない話が多い。
英雄というのは高貴で立派というイメージがあるが、この本を読む限り英雄は「筋肉馬鹿」で物事はすべて力で解決、気に入らないやつは世話になった人でも一刀のもとに切り捨てる(本当に剣で切り捨てます)という人間としてどうかという奴にしか見えない(最初のベーオウルフは割と今のイメージに近いですが)。
よく考えれば「ギリシャ神話」の神々も好色のゼウスはじめ神聖さの欠片もない奴らばかりだし、「キリスト」なんて単なるキチガイな訳だから別に英雄に限った話ではないが。「グリム童話」も同様。時代が変われば価値観も変わるということだけのことなんだろうけどねぇ。