大学でRubyの作者まつもとゆきひろの講演会があったので行ってくる(てゆうか授業の一貫だったりするのだが)。内容はオブジェクト指向スクリプト言語に求められているものについてつらつらとお話。印象としては、みごとに情報学類的な人でした。「卒論では静的型だったけど、そのうちいらないじゃんって思った」そうなんだが、私もそう思う日が来るのだろうか。というのも、私は静的型マンセーなのです。理由はスクリプト言語っていらないじゃんとか思ってるから。いまや新たな言語機能ってのはほとんど存在しない以上、新たな文法を覚える手間を考えたら一つの言語仕様で複数の環境へのローカライズ(ようするにJ2ME、J2SEJ2EEの違いみたいな)の方が適切なはず。そう考えた時に静的型と動的型のどちらがなくなるべきかと考えると大規模開発の必要上、静的型は必須ということになる。どんなもんでしょ。



映画「トイストーリー2」を見る。これだけ切ない話をやりながら、ちゃんと楽しませてハッピーエンドで終わらせてくれるなんてさすがはPIXERである。ディズニーの血はディズニー本社ではなくPIXERに引き継がれていると思う今日この頃。
そういえば、あと数年でディズニー関連の著作権がいろいろと切れ始めるらしい(「蒸気船ウィリー」が来年には切れる可能性大。そうするとミッキーマウスなどはPublic Domainになる)。いろんな企業の横槍でまた保護期間が70年になるんではないかという話だが、そうなると青空文庫で公開しているテキスト類はどうなるのだろう。普通は問題を起こした時点での法律に従うはずだが、著作権の場合はどうなるのだろうか。いろいろ謎だ。

荒俣宏著「ヨーロッパ ホラー&ファンタジー・ガイド」を読む。帯に「ハリー・ポッター指輪物語…神秘と怪奇の起源を訪ねる」と書いてあるが、著者が著者なので当然のように嘘っぱちである。開いて一ページ目から「フィレンツェラ・スペコラ博物館にある解剖用の蝋人形(イタリア)」の注釈がついたカラー写真。さらに次のページも「カプチン会の納骨堂。ミイラ化した死体が古い衣服を身につけ並び立つ姿はまさしく<死の舞踏>のようだ(イタリア)」だったりして、ハリー・ポッターと言う言葉につられて買った人はかなり引きそうだ。内容は、荒俣宏らしくマイナーとメジャーの境目のようなホラースポットの探訪記になっている。やはり本場には面白いものがいっぱいありますな。ヨーロッパ旅行も悪くないなと思う今日この頃(そればっか)