お笑いパソコン日誌で「韓国のホームページを日本語で読む」というサイトが紹介されていた。韓国のマスコミが書いたトンデモ記事の翻訳が中心だが、その中の「[分析] お前らが歴史歪曲を言うのか?」という大学で日本学を学び日本への留学経験もある著者による韓国歴史教科書に関する分析記事が非常におもしろい。

分析の道具として経済学が使われていないのが残念ではあるけれど、政治・経済的状況に基づいた説明は十分説得力がある。イデオロギーや国策によって歪められた教科書の使用がこのような状況を作っているのだとすると、教育の力は世の人が思っているよりも(良い方向にも悪い方向にも)遥かに大きいように思えてくる(スティグリッツ経済学によると全国規模の統計調査を行ったところ教育年数が10%長期化すると生産性が8.6%上がるという結果が出たそうだ)。
しっかし、マスコミのトンデモ記事にしろ、教科書の問題にしろ、今まさに日本でも起こってる問題なんだよなあ。隣国を笑ってる場合じゃありませんぜ。



和智正喜著「仮面ライダー -誕生1971-」を読む。一部で評判になっていたので期待していたのだが、非常に期待はずれでした。これじゃあ単なる同人誌でしょ。(以下ネタばれあり)
現実の話題と絡ませてリアリティを出そうとしたのはわかるのだが、その他の設定にはリアリティの欠片もないため、逆に違和感を増大させている。「仮面ライダー」のリアリティは「この世界に似た別の場所」だからこそ許されるのであって、現実世界と絡ませたければリアルな現実の枠組みからはみ出すようなことはあってはならない。仮面ライダークウガの設定ですらまだ違和感があるのに、「ナノマシ−ン」だの「アンチショッカー同盟」だのと言われたら「お子ちゃま番組」を見せられている気分になる。そもそも、ここまで違う話にするのであれば仮面ライダーである必然性すらないではないか。怪談でも読んでリアリティの勉強をしろと言いたい。