梶井篤志著「戦略的思考の技術 ゲーム理論を実践する」を読む。ゲーム理論といいながらも実は経済学的な考え方に基づいて日常生活を考える本である。評判に違わず実に面白い(スティグリッツを読んでいると斬新さは薄れてしまっているというのはあるけど)。
実はビジネスマン経験へのの期待として「経済学は実際のビジネスでも役に立つのか」というものを持っている。竹中平蔵を評して「経済学者としてはプロかもしれないが、政治家としてペーパードライバー」というものがあるが、(実体が逆だというのは置いておくとして)どうしても経済学はリアルな経済では役に立たないというイメージがある。私はビジネスに関しては金さえくれればいいと考えているので、他の人のように「やりたいことをやりたい」などという期待はまったくもっていない人間ではあるが、せっかくの機会なのでこの疑問の解消に努めたいと思う次第。