宜保愛子逝く》世間的には単なる芸能人が死んだって感じなんだろうが、私個人としては巨星逝くってな気分。晩年は週刊誌からイカサマと叩かれたりといろいろ大変だったが、宜保愛子は心霊ブーム以前からの地道な活動を経て地位を確立した心霊業界の大立者である。もちろん、幽霊なぞ物理的に存在しえないのだからその点ではイカサマ呼ばわりされても仕方ないのかもしれないが、巧みな語り口と顔つきで霊が存在してもおかしくないと思わせる雰囲気を作る力はプロの名に恥じないものであった。
私は、一般に霊能者という人種が大嫌いだ。怪しげな科学用語を使ったり、ありもしないことで不安を煽ったりと、奴らは怪談好きにとって世界を壊す雑音の塊である(「新耳袋」が評価を集めた理由に霊能者など胡散臭いオカルト要素を排除したことがある)。だが宜保愛子は違った。あれだけ長い霊能者生活を送っているにも関わらず犯罪まがいの話はまったく聞かなかったし、胡散臭い行動は決して取らなかった。最期の最期まで「霊が存在する」というファンタジーを壊すことなく我々に提供し続けてくれたのである。



昨日「マトリックス リローデット」の予告をテレビでやっていたのだが、今回はスタンド?
ワシにはジョジョの実写版にしか見えなかったのですけど……