レッシグたん萌え萌え本第一弾、山形浩生、柏木亮二訳の「CODE インターネットの合法・違法・プライバシー」を読む。レッシグ教授の指摘はごもっともだし、確かに書いてある内容は重要なことばかりだとは思うのだけれど「それで?」っていうのが正直な感想かなあ。確かにレッシグ自身が中で書いているとおり、この本の主張は「ネットの登場に伴う変化に対し、我々は選択をしなければならない」ということであって「どうすべきだ」ということを言っているわけではない。それどころか、「実際は誰も選択しないだろうね」とすら言っている。まあ、そういう方針で臨むこと自体は立派だとは思うのだけど、本として面白いかといわれると、うーむという気がする。
とはいえ、ネットによる世界の変化はまだまだ進行中で、こらからどうなるのか、レッシグの指摘が適切なものなのかどうかもわからない現状では、ただただ事態を見守るしかないんじゃないかと私は思う。これは、先で書いたレッシグの立場よりもさらに後ろ向きの立場だとは思うけれど、世の中問題が起こってどうしようもなくなってからじゃないと適切な解決案なんて出ないのが現実でしょ。
なんか後ろ向き過ぎかねぇ。私も歳をとりすぎたのかもしれぬよ(^_^;



《メモ》「ぼくらはみんな生きている」という記憶喪失者の本がえらい面白ろそう(といったら不謹慎か)。余裕があったら買ってみよう。