今週末もいろいろと映画を見、本を読みといった日であった。なんというか、こんなに不毛な毎日を暮らしていていいのだろうかとも思うのだけれど、じゃあ不毛じゃない毎日というものがなんなのかまったく想像できないので、これでもいいんじゃないのかと思ったりする。
とりあえず、観た映画の感想をば。



ビデオ一本目「攻殻機動隊 STAND ALONE CONPLEX 第13話、14話」。ネタは許すとしても本がダメすぎてどうしようもない。単に作り手側に才能が欠如しているというだけなんだろうけど。
二本目「大爆笑問題」。爆笑問題の初期のビデオ。四本借りたら安くなるというので、適当に借りたやつ。爆笑問題にもこんな時代があったのかというくらいつまらない。どれくらいつまらないかというと、一箇所すら笑うところがない。単にコント向きの才能ではないだけなのかもしれないが……。
三本目「忍者武芸帳」。白土三平の原作を大島渚監督が「原画そのまま」に映画化したもの。原画そのままというのはどういうことかというと、ようするに紙芝居である。で、面白いかといわれれば、漫画を読んだ方が面白いであろうことは疑いない。以前も、この手の電子紙芝居ビデオは何回か作られ当然のように失敗したわけだが、そもそも映像とマンガという極めて異なった表現手法をとるメディアを何もせずにくっつけて面白くなるわけがない。今後も同じような失敗作が出てこないことを祈るのみである。
四本目、曽根文彦監督、宮藤官九郎脚本の「ピンポン」を観る。良き役者、良き脚本、良き原作がマッチし奇跡のような作品に仕上がっている。とてもCG畑で歩いてきた人の第一回監督作品とは思えないほどのすばらしい出来だ。オナニー映画しか撮れない日本人監督どもに曽根監督の爪の垢を煎じて飲ませてやりたいと本気で思う。所詮窪塚映画じゃんなどと言わずに観てみることをお薦めしたい。
五本目、何故か実家の友人から送られてきた「無邪鬼」というホラービデオを見る。主役の女が夢の中で嫌な奴を四人ほど殺した挙句、自分は幼い頃見た夢で予言された彼氏と出会ってハッピーエンドというトンデモない代物。おーい、脚本家でてこーい。いくら低予算だからって、あんまりだろうこれは。