今年見た中で一番お薦めの映画は、キング原作の「黙秘」という映画。見た際には感想を書いたが、極めてじみ〜な映画なのでもう一度推薦しとく。本だと、織田淳太郎の「巨人軍に葬られた男たち」かな。一見、巨人軍批判のいい加減な本のように見えるけど、中を読むと鬱病+組織論って感じで非常に面白い。非常にお薦め。
アニメだと……「イノセンス」かなって、まだやってないじゃん。来年3月公開らしいんだが、ほんとに心配。内容がどうこうというより、これでコケたらまた干されて作品作らせてもらえないんじゃないかという……。不安だ(~o~)



ねたぶくろに「日銀の金融政策」を追加。結局、今年もインタゲなし。上半期に福井総裁が割と大きめの量的緩和を行ったことを除けば、まぁ予想通りの結果というか何と言うか。株価も年末にかけて多少戻っているように見えるが、すぐに腰折れすることは想像に難くない(しかも来年度は増税もあるからねぇ)。
たぶん、これを読んだりしても、所詮いろいろある経済論議の一意見じゃないかと思う人の方が多い(というか絶対にそうだ。3年前の私が見てもそう思っただろうし)と思うが、そういう人には本当にきちんと経済学を学んでみてほしいと思う。
日本で巻き起こっている経済論議は、実は「教科書レベルの経済学で反証可能」なものがほとんどだということ、経済学は世の人の想像よりもはるかに現実的で(国の政策レベルでは)実際に役に立つということがわかれば、この日本社会の真相というのが極めて滑稽なものだとういうことがわかってくるはずだ。
今の日本の現状を見るに、まるで「ビューティフル・ドリーマー」のようだと思うことがある。景気回復の兆しがあると、日銀が即座に金融を引き締めさらにデフレが進行するという状況がここ十余年の長期低迷の中で三回も繰り返されている。二度目は喜劇、三度目は悲劇。サクラは「いつまでも、こんなことをさせておくわけにもいくまいか(←うる覚え)」と奮闘してくれたが、この不況を終わらせるために誰がサクラの役を演じてくれるのだろうか。はなはだ不安でならない。

本年は実家に帰るので、本日が2003年最終更新と相成ります。私は最近生きてることに嫌気がさしてるけど(^_^; 来年いっぱいくらいは生きて更新してる予定なので、2004年もよろしくおねげーしますだ。では、よい冬コミを(←オヒ)