昨日やっと「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」を観にいく。世間的には非常に盛り上がっているし、たしかに映像はすばらしいことこの上ないのだが、本当に良い映画なのかといわれるとちょっと……。相変わらず演出に難がある。緩急がないせいで、だらだらと話がすすんでいるように見えてしまう。原作も緩急があるわけじゃないから仕方ないのかもしれないのけど。
私はいちおう原作を読んだことがあるのだが、「旅の仲間」は面白かったけど、あとはほとんど記憶がないというのが正直なところ。改めて映画にてストーリーを思い出したわけだが、後半を覚えていない理由がなんとなくわかった気がする。私は冒険物語が好きなのであって、ファンタジーが好きというわけではないようだ。あの、すばらしく壮大な戦争シーンより、「二つの塔」のバルログVSガンダルフの方が燃えてしまう。その観点からみると、みんなでわさわさ冒険する「旅の仲間」がもっとも見せ場が多くなってしまう。こんな私の趣味からすれば「王の帰還」は、ちょっと興味から外れてしまったということなのだろう。