Adobeの合理的選択
ソフト業界団体Business Software Alliance(BSA)によると、ソフトの不正コピーによる売上逸失は年間およそ290億ドルに上る。アクティベーションは不正コピーの多くの手口に有効だが、高度なユーザーによるクラッキングは阻止できないことをAdobeも認めている。マクマナス氏とそのチームは均衡を見いだすことを目指している。
「ハッカーによるクラッキングを困難にすれば、正直な顧客にとって作業が面倒になるだろう。われわれにはそうする覚悟はない。われわれが目指すのは、アクティベーションをユーザーが完全に忘れてしまうくらいのプロセスにすることだ」(同氏)
さすがにAdobeは賢い。こういう現実的な選択ができるところがすばらしい。