「最後の1台が直るまで私の報酬は594円に」トレンドマイクロのチェンCEO

今回の事件の是非はともかく、こういった経営者の報酬を○○にしますという宣言はまったく信用ならない。何が信用ならないかというと、だいたいにおいて経営者はその会社の株式を相当数所持している。だから、たとえ役員報酬がゼロになったとしても株主の権利として配当金は当然支払われる。

チェンCEOの場合、トレンドマイクロ株の3.9%にあたる536万株を所有しており、前期は一株あたり36円の配当を行っている*1。これだけで約2億円となる。公開情報からはわからないが、たぶん子会社の株も持っているだろうから、実際にはもっと所得は多いだろう。

報酬が云百円ってかわいそーとか思っていると大間違いなのである。CEOなぞ所詮は住んでいる世界が違うのだから。

*1:公開情報です。念のため