やさしさ

だから、カーネギーの本を読むがよろし。あれは実際に役に立つ本だとつくづく感じる。頭にくることがあっても、あの本の中身を思い出せば自戒を促すことができるし、その後も上手くいきやすい。口からでまかせのやさしい言葉なんて、何の役にも立たない。必要なのは思いやりなのである……なんて、くさい台詞をこの私が言う羽目になるとは思わなかったが、事実その通りなのだから仕方がない。

真実は何をおいても重要なのか。そうではないことは経済学者自身が良く知っているはずである。問題となるのは「真実を知ることが彼の人の効用になるか」ということだ。重要度を決めるのは、相手であってあなたではない。このことを考えるとあなたが自分の持っている知識や考え方を相手に教えたいと思う時、どのように行動すべきかが明らかになる。あなたの考えがどのように相手にとっても効用があるかということを念頭におかなければならないということだ。

授業ではインセンティブの重要性を説きながら、日々他人のインセンティブを落とすような行動を取っている経済学者に経済学を語る資格があるのだろうか(冗談です。念のため)

経済学はたしかに重要であるが、重要なのは経済学だけではない。今晩のおかずの心配もしなければならないし、こんな時間にブログを書いていて明日起きれるのかということも心配しなければならない。

というわけで私は寝る。おやすみ。