総論賛成各論反対

あっ,あと本田さんとこでも書いたけどリフレ派ってやめてほしいなぁ……少なくとも岩田さんが自分はリフレ派だと言ってるのを聞いたことないし,僕も言ったこと無い(原田さんはあるかも)

釣られてみるテスト。

個人的にはすごく賛成。今となっては、(ただの | 普通の | 教科書的な)経済学にすぎないインフレ目標策によるデフレ脱却にわざわざリフレ派なんて固有名詞をつけなければいけない現状がそもそもおかしいと思っている。

経済学の教科書などを見ると、さまざまな派閥的要素があることが経済学にとってメリットになるなど書いてあるが、私のような門外漢から見ると、古典派、ケインジアンなどといった派閥的な書き方には違和感がぬぐえない。科学の先輩格たる物理学を見た場合、現代においても量子論相対性理論の間には不整合が残っているが、だからといって量子論派とか相対性理論派などという言葉などは聞いたことがない*1

このことは前々から気になっていたので、経済学者のインタビュー集などは興味を持って読むようにしていたのだが、私程度のレベルから見るとそうたいした意見の相違があるようには思えないし、この10年でその距離はさらに縮まっているように思える。もしかすると、そろそろ○○学派という呼び方を捨てるべき時がやってきているのかもしれない。

……とはいいながらもリフレ派という呼び方にある種の意義があるのも事実。まぁ、端的に言ってしまえば、

日銀がインフレ目標採用して自分の仕事をきっちりやってくれれば
リフレ派なんて呼び名、今すぐにでも積極的にゴミ箱に放り捨ててしまってよいわけだが。

だが、現在の状況は違う。ニートや年金、財政赤字の問題など現在日本が抱えている多くの問題がリフレ策で解決する以上、優先順位を考えればあらゆる意味でリフレ策の実現こそが第一であるし、政治家だけでなく多くの人々にリフレ策の有効性を知らしめるためにはわかりやすい呼び名は絶対に必要だ。そういう意味でリフレ派という呼び名は残念ながら今すぐ捨てるわけにはいかないのだろう。

リフレ派という言葉が死語になる日を祈って。

*1:物理は専門ではないので、知らないだけで実はそのような呼び方もあるのかもしれないが……