「役に立つこと」を見直そう

ふむ、「モデリング」ね。いつから「オブジェクト指向モデリング」になったのだろうか。この辺が「神話」なのかな。この日記に引用されているように、ナップザック問題を解くのに、ナップザックやら缶詰やらのクラスを作るだけでは、問題は解決しないだろう。しかし、逆にプログラム中でナップザックやら缶詰やらを表現する「なにか」を用意しなければ、問題を解決することはできないだろう。オブジェクト指向はその部分を支援するものであり、それ以上ではない。

いや、まったく同意。オブジェクト指向の重要性は、スタックひとつ書くだけでだれでもわかることなのに、哲学的思想とか何とか持ち出して難しく考えるから悪いのだ。

とはいえ、世の中オブジェクト指向設計という触れ込みで、モデリングやら何やらが語られているのも事実。実際には、単に物事を複雑化させているだけだったりするわけだが、残念ながらそれがもてはやされているのが現在のシステム業界であるわけではあるが。

高尚で難しいことよりも、簡単で単純なことの方がいいに決まってる。我々は技術者なのだ。今こそ、「役にたつ」というシンプルで強力な評価基準があることを思い出すべきなのだと私は思う。