因果関係

「ドキュメントの少ないプロジェクトは赤字率が高い」という話を教えてもらったのだが、それは単に相関関係に過ぎないんじゃないの? システム開発で時間や予算が無い場合、削られるのは1にドキュメント、2にテストなのは当然予想できることである。すなわち、ドキュメントの少ないプロジェクトというのは、本来必要な時間や予算を得られなかったプロジェクトだという可能性があるわけだ。

個人的にはシステム開発におけるドキュメントの増加には反対だ。もちろん、これはドキュメントを作るなということを言いたいわけではない。重要なのは必要なドキュメントを作ることであって、誰も読まないドキュメント(主に詳細設計書の類)を量産することではないはずである。

そんな時間があるのなら、概要設計書・基本設計書を充実させるべきだし、さらに言えば設計書を兼ねるような超詳細なマニュアルを用意することの方が客にとっても運用を行う人間にとってもよほどうれしいのではないだろうか。