のれんの罠

7月に向けて大詰めを迎えた協議は10日、関東つくば銀行の「合併の見送り」宣言で突然、終止符が打たれた。システム統合を巡る両行の協議が遅れ、今年4月から適用される新しい会計基準で発生した「のれん代」の償却負担が膨らんだのが理由だ。合併への見通しの甘さに批判が集まるのは必至だ。

のれん代と言えば粉飾ってイメージがあったけど、なるほどこういうこともあるのか。V字回復という演出が可能な楽天のような企業であれば、今期に全額償却して来期大幅黒字に見せるということが可能だけど、安定した企業であることを志向する普通の会社ならそういうわけにも行かないのだろうなぁ。