100%マスタ vs 100%トラン

「resource なんてない。ID以外の全ての属性は event に帰属するのだ!」みたいな。

クラステクノロジーのECObjectsが、多分こういう考え方になっている。「マスタはviewに過ぎない。実表はトランザクションデータのみ」なのだそうです。動くのかそれ?

こりゃすげぇ。はぶ先生のABDを見てやりすぎだなどと思った私がアホでした。

主流から言えば、id:akonさんが言っていたように「ビジネスアプリケーションはマスタメンテナンスシステム」であり、その主張が事実正しいのはAccessExcel、Notesなどが業務において極めてよく活用されている現状を見れば明らかである。

とはいえ、それはどちらかと言えば周辺業務の話であって、基幹のシステムになるに従って受発注や入出庫のようにイベント的な要素が増えてくる。なぜそうなっているのかを考えてみるに、マスタだけでは結果として今がこうであるという現状しかわからず、過去どのようなことが行われたのか、ひいては将来予測に繋がらないからではなかろうか。

そのように考えてみると、すべてがトランザクションであるというシステムは、企業が行うあらゆる行為の予測に必要なデータが揃っているという経営型システムであるといえる……が、問題は企業におけるあらゆる行為の大半は経営にとって割合どうでもいいことであり、誰も予測しようなどとは思わないのであった。