人生80年っていうほど長い話でしたっけ?


なんというか、人が現役世代として社会にかかわるのは長くとも40年程度。より長いスパンを扱う議論は、一般人にはリアリティが感じられないのかも。国会議員が短期的な財政均衡を目指すのも、人生の短さ故だと思う。人生が150年なら、リフレ派の主張はもう少しすんなり受け止められていたのではないか。

財政再建の話って、そんなに長い期間を想定しなけりゃならない話でしたっけ?

政府の債務は借り換え続けることが可能なので、債務残高がいくらあろうが何の問題もない。問題なのは利払いが発散するか否かということだけだ。別に80年とか想定しなくとも、単純に今年以降、他の先進国並の生産性向上が起こるだけで問題は解決する。それは期間ではなく、継続的な現時点の話である。

だいたい、大元の議題となっている老人と若者の間の世代間格差なんてものも存在しない。存在するのは不景気によって発生した若者の間の格差である(大竹先生のblogを参照のこと)。事実を事実として捉えることなく時代の気分で語ったところで何が得られるというのだろうか。

リフレ派の主張がすんなり受け入れられないのは、単に直感的に理解が難しいというそれだけの話であると思うがいかがだろうか。