ただし……

とはいえ、T字型の人とはぶ先生のABDとが敵対的関係にあるのは理解できるのだよな。かたやT字型はデータは企業の根幹となる永続的なものとしてモデルを設計する一方、はぶ先生はある意味後からどうにでもなるようにモデルを設計しているわけだから。

私の場合、前職がアレな会社だったし今の会社もつい最近大合併したばかりなこともあって、データモデルが永続的な企業の根幹を表すという考えは嘘っぱちだと信じて疑わないのだけど、たしかに業界とか規模によっては企業体が変わらないとみなして良い場合もないとはいえない。

とはいえ、例えば、今やってる仕事先は創業三桁になるような旧い企業さんで一見後者のような企業のように思える。でもシステム再構築の理由を聞くと、新種の商品に従来のシステムが対応できなくなったということが最も大きな理由だったりするわけだ。企業といえどもこの御時世なのでビジネスモデルはいくらでも変化し得る。そのような状況で「モデルは安定的」という考えは顧客企業のビジネスの自由度を奪ってしまっているんじゃなかろうか。

[追記] id:tgk氏によるとT字型ERは「TMは四半期で激しく変化するビジネスに追随することを狙うものでもあります」とのことで私の理解は誤解らしい。うーむ、もうちっと考えるのじゃ(亀仙人風)