組織変更

ひとえに組織変更と言ってもいろいろなパターンがあるなぁと。

  1. 入力時に選べるマスタの内容を切り替える
  2. 組織に合わせて残高を移行する
  3. 年度末時点の組織に合わせて実績を見る
  4. 組織に合わせて既存トランザクションの管理権限を移行する

1はマスタに適用期間を持つことで実現可能(開発は大変だけど)。2は、基本的に会計オンリーの話だし、今のパッケージだと組織変更機能は付いているのでそれを使えばよい(一見、自動化できそうな処理だが、残高移行は人間の判断が必須なので自動化はできないので注意。1対1やN対1ならともかく、1対Nの場合は人数や地域、部門長の力関係で移行する金額が変わってくるので自動的には決められないのである)。

3や4は、一見2と同じような問題に思える。しかし、異なる問題と捉えるべきだと思う。なぜかと言えば、2はストックを対象としているのに対し、3や4はフローを対象にしているからである。ストックはある時点だけを対象にすればよいが、フローの場合対象期間内の全トランザクションが対象となってしまうので作業が膨大になってしまう。

ただし、3に関して言えばあくまで出力内容を変えるだけの話なので、2の残高移行情報を元にDWH上でのみ分割するような方向性が妥当であると思う。

問題は4だが、いまのところ私はどのような解決策がベストなのかよくわからない。ひとつには権限系の仕組みと統合して管理することが考えられるが、場合によってはトランザクションの1行単位での対応が必要な場合もある以上、本当に権限系の仕組みで対応できるのか心配どころである。それよりも、むしろ元トランザクションに対し主管部署を管理する対照表を用意し、変更に耐えやすく作るべきなのだろうか。

うーむ、悩ましい。

[追記] 結論から言えば「そんな要件は破棄しろ」が正解なんじゃなかろうか。組織という日々変化し続ける情報で何かを制御するという発想がまず問題だと考えるべきである。そういう場合には、まず管理しなければならない本質的な基準を見出し、その基準と実際の組織を紐付けるわけだ。この問題はいわゆる「固定資産管理シールに部署名を入れても良いか」問題と同根であり、同じ解決方法しかない。

……極論のような気もするけど。