岡嶋二人著「99%の誘拐 (講談社文庫)」を読む

この文庫がすごい!の2005年度1位だった作品らしい。某書と違ってこっちは面白かった。

あとがきに、

もちろん本作へ寄せられたのは、そんな絶賛の声ばかりではなかった。「こんなこと、物理的にあり得ない」とか「デバッグもなしの一発勝負でプログラムが完全動作するわけはない」などの指摘は親本刊行当時からわたしもよく耳にした。

とか、書かれていたんだけど本当にそんな批判があったのかなぁ。解説者が誤解して違う解釈で書いたのかも。私の読む限り「運が良すぎ」な面はあるけど物理的にあり得ないことはないし、どう考えても仕掛けは1年程度かけて開発されているように読める。私にはたぶん無理だが、天才的な技術者が一世一代をかければ、1年間ならまったく不可能ではないように思える(と、某ソフトイーサ社長とか見てると本当にそう思う)。

99%の誘拐 (講談社文庫)

99%の誘拐 (講談社文庫)