たけしの偉大さを知らない世代

http://d.hatena.ne.jp/eigokun/20070915/1189830416

正直言って可哀想だな。たけしの全盛期を知らないなんて。と、思ってよく読んだら4歳しか違わないはずなんだけど、どうしてこんなに感覚がずれるのだろう。

今のたけしが抜け殻なのはその通りで、個人的にはあんなたけしを見ているのはつらいのだが、まぁ生きてるだけましか、という気がしてくるのが不思議だ。タモリだって今はずいぶん枯れてしまった。youtubeなどでアップされているものが結構あるから見てみるのがよいが、全盛期のタモリは今の100倍は面白い。たけしとタモリがあれだけ枯れてる一方で、所ジョージとさんまは当時からさほど変わってないのもそれはそれで不思議ではあるが(w

単に年を取っただけなのかも知れないが娯楽という面から見れば、昭和の方がはるかに面白い時代であったように思う。いや、年を取ったせいじゃないな。だって、私の世代よりもひと世代上の方が面白そうなのだもの。1970〜1990年の間というのは「いろいろあった」時代だった。いろんなものが慌しく勃興していくそんな時代だった。私の時代に勃興したものはせいぜいゲームとミニ四駆ぐらいだ。それ以外は前世代の余韻を楽しんでいただけだという気もする(エヴァだってダイコンフィルムの余韻と考えれば前世代の遺物だ)。インターネットだってよく見てみれば昭和の記憶で埋め尽くされている。ネットのメインユーザは昭和に青春を謳歌した人々なのだから当然の帰結と言えるが。

さて、私は昭和に戻りたいのだろうか。そうじゃない。新しい娯楽を求めているのだ。ここ十年で昭和のコンテンツはあらかた消費されてしまったように思う。そろそろ次に飢えているのだ。

ニュータイプよ、早く次の娯楽を生み出してくれ。この渇きを潤してくれ……