日本の株価下落には金融政策は関係ない

などと思う人がいるのかどうかはわからないが、例えばこんな論文がころがっている。

この推定の結果、金融政策のショック(イノベーション)が株式収益率について統計的にはっきりとした影響力を持つことが明らかにされている。

(中略)インパルス反応を企業規模別に見ると、規模の小さい企業の方が金融政策の影響が大きくなる傾向が示されている。

(中略)Boschen and Mills指数の係数推定値は統計的に有意で、「1」標準偏差分の金融引締めのショックは株式収益率を年率10%程度引き下げるという結果を得ている。
(中略)推定結果は、政策変更によるFFレート変化率の係数推定値が、マイナスで統計的に有意に計測され、FFレートが金融政策の変更で引上げられると株価が直後に下落することが示されている。

http://www.econ.doshisha.ac.jp/gakkai/pdf/working/workingpaper028.pdf

さて、株価下落が(日本では投資会社以外ほとんど影響のないはずの)米国のサブプライム問題や、あるいは政治不信が原因なのであろうか(反語)