中川秀直

 政調会長時代に、経済学者でノーベル賞を受賞したローレンス・クライン教授らに日本の潜在成長率を計算してもらったところ、3%以上あるとのことだった。しかし、まだこの数字は日本の政界や官界、多くの関係者の中では常識となっていない。

 もしも日本の潜在成長率が3%台だという前提に立てば、金融の引き締めを先延ばしして景気拡大を謳歌する、という考えで、常識的な経済政策になるはずだ。あまりに経済政策の議論をしなさ過ぎ、議論が深まらないことを大変残念に思う。

 常識的な私の意見が、日本ではインフレ期待の悪魔的手法と言われたり、非常識とされたりする場合がある。また、物価上昇率が1%ということで、インフレ期待だという議論がまかり通っている。日本の政策決定の場は、世界の目から見て常識なのか非常識なのか大いに疑問だ。

http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20071228-02-0901.html

いやはや他の政治家とはレベルというか格が違う感じ。