理解不能

与謝野馨経済財政担当相は28日の閣議後の記者会見で、日銀の金融政策について「0.5%の政策金利を0.25%に下げても経済に対する効果は全くない」と述べ景気の下支え効果は限られるとの見方を示した。ただ「各国の中央銀行が利下げをしたときに、日本も利下げするのは国際協調の重要な証しの意味がある」とも語り、協調利下げに日銀が加わらないと円の独歩高が一段と進むことへの警戒感もにじませた。



経財相は「日銀の政策に政府が積極的な発言をするのは日銀法で予定されていないので、私が発言するのは好ましくない」と前置きしたうえで言及した。また政府の追加経済対策で企業に賃上げを求める方針も明らかにし、「30日に公表するという作業工程は守られている」と述べ、調整が大詰めの段階にあるとの認識を示した。

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さすがにそろそろこいつを隠居させなきゃまずいことに自民党は気付くべきじゃないか? 「0.5%の政策金利を0.25%に下げても経済に対する効果は全くない」のは逆の意味で事実*1だから置いておくとしても「企業に賃上げを求める」のが追加経済対策ってどういう発想をすればそういう話になるのか……。

*1:流動性の罠にはまっている以上、0.25%程度の利下げでは微々たる程度の効果しか期待できない。少なくともゼロ金利量的緩和の体制に戻ることは必要だろうし、本気でやるならインフレ目標+長期国債の大規模な買い切りオペが必須だろう。