なんで実験経済学の話が出てこないのか謎だ
# 2008年11月05日 id:luke_randomwalker 経済学, これはどうかと うーんBISビュー/バブルだとわかるなら空売りかければ大もうけですがな/で、誰が見てもバブルなら皆が売ってたちまちバブル消滅ですがな/後から「あれは誰が見てもバブル」なんていうのはただの後だしジャンケンでしょ
「バブルとわかってる人がバブルと認めない(インセンティブをもつ)」 - shinichiroinaba's blog
# 2008年11月03日 id:mojimoji セルクマ バブル退治の難しさは、バブルかどうかわからないことより、バブルとわかってる人がバブルと認めない(インセンティブをもつ)ことの方でしょう。/後は実需に直接関わる政策を金融政策より重視すればいい、ということ。
# 2008年11月03日 id:kmori58 神のごとき目を持つモジモジ君にはそれがバブルかバブルでないか見分けられるのでしょうね。我々凡人には無理だ。
経済学系ネット論壇では、バブルは見分けられないという見解が主流だが、私はそうは思わない。ITバブルを見ればわかるように、現に利益を上げておらず、商売も怪しいような企業の株価がすでに一流となっている企業の時価総額より上だなんて誰もがおかしいと感じるだろう(例えば、ITバブル期、光通信の時価総額は、松下、本田技研、NEC、キャノンといった企業よりも高かった)。
バブル発生のメカニズムに関しては「実験経済学入門~完璧な金融市場への挑戦」に書かれている話が一番説得力があると私は感じている。
バブルは、将来期待できる配当の支払額ではなく資産の期待将来価格で取引されるときに起きる。今がバブルだとわかっていても、売り抜けられれば大儲けできる以上、「資産のキャッシュフローの価値を超える価格で買っていると十分わかっているが、合理的な計算の結果、その資産をもっと高い価値で売却できるチャンスがその資産を抱え込むことになるリスクを上回ると考え」るならば、その資産の購入は合理的となる。バブルであるかはわかっても、そのような参加者がいる限り、いつバブルがはじけるかは誰にもわからないのだから。
同書で述べられるように、バブルは実験室で人工的に再現できる。グリーンスパンは「バブルかどうかは破裂するまでわからない」と言ったが、実験室ではファンダメンタルがあらかじめ設定されるため、バブルであるかはオープン情報である。それにも関わらず、バブルはやはり発生するのである。このことはバブルであるか(事前には)わからないとする見解に大きな疑問を投げかけているように思える。
- 作者: ロス・M・ミラー,川越敏司,望月衛
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2006/03/02
- メディア: 単行本
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