予想実質金利がマイナスならば市場機能を低下させているのは日銀だ

総裁は「中央銀行が過度に民間の市場取引に関与すれば、市場のもつ本来の機能が阻害され、結果として市場機能をさらに低下させてしまうという悪循環に陥る惧れがある」としながらも、「現実に市場機能が低下した場合には、市場がさらに不安定化し経済状態が悪化することを防ぐ必要がある。その意味で、中央銀行には経済や金融市場の動向を丹念に点検した上で、注意深いバランスが求められ、その責任を適切に果たしていきたい」と述べた。

http://special.reuters.co.jp/contents/boj/index_article.html?storyID=2008-11-26T170001Z_01_NOOTR_RTRMDNC_0_JAPAN-351071-1.xml

市場が今の金利水準では投資したくないと考えているからこそ、このような事態になっている。すでに市場機能は低下しているのだ。市場が妥当だと考える金利水準を考慮せず金利の存在をもって市場機能が存在するとみなすとはどのような了見だろうか。商品がまったく売れないのに定価で売り続ければ市場機能が働くなどという馬鹿げたことがあるとでも言うのだろうか。

いったいいつまでこんなバカなことを続けるつもりなのだ。

麻生が生き残るためにまず行わなければならないのは、日銀法の改正と白川総裁以下執行部の更迭であろう。具体的な政策によって景気が多少なりとも上向けば総裁として生き残る道もあるかもしれないのだから。