6億円を半額にしろととんでもない要求

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090213/324740/

はてブには「段取りの悪さと交渉人の腕が悪い。必要なのは話のできる人間」とか「自分だったらスーパーエンジニアを3人招聘し、自社社員は10人程度彼らのサポートに回し、1億円程度で作っちゃうけどな」とか出てますが、そういう状況に実際に出会ったことのない人の発言だな。実際になってみればわかるが、どうにもならない時は本当にどうにもならない。

初期の段階では不確実性がある以上、見積りは期待値+リスクプレミアとするしかないわけで、要件がその範囲から外れれば、失敗せざるを得ない。ここ5年くらいシステム屋もそのことに気付いているので、再見積り金額にお客が納得しない場合は、すぐに撤退するようになってきている。正直に言えば、危険な案件は早々に御破算にした方がプロジェクトに関わった全員にとって良いのだ。失敗しても傷が浅ければやり直せる(もちろん、相手のシステム会社は変わるだろうが)。

問題は何らかの政治的要因で撤退できない場合。上記の例の最大の問題は実のところそれではなかろうか。