鳩山政権に思うこと

これから3ヵ月後、円高・高失業率により早くも鳩山政権に対する失望の声が増え、「衰退した自民党をどうやって立て直せば、政権与党に戻せるか」が主要課題となるに100カノッサ

組閣を見る限り、思いつきで決めた感溢れるのだが、そこら辺の人を見る目のなさが鳩山クオリティなのだろう。トップというのは意外と本人の能力よりも人を見る目の方が重要だったりするので、そういう面から見ても鳩山は駄目だ。

まぁ、駄目は駄目なりに世の中流れていくわけだが、特に藤井財務大臣は致命傷になりそうだ。山本幸三氏が自民党が負けた理由は日銀にある、と発言したらしいが、ようするにそういうことだ。経済が上向きにならなければ、たとえどんなに良いことをしようと国民からの支持は下降線をたどるだろう。

ただでさえ今年の冬に失業率が最高潮を迎えそうだと言われているのに、円高を容認し、国債発行を抑え、財政も緊縮気味に運営するわけだから、景気はさらに悪化するに違いない。この状況を、今の民主党の人材配置で覆すのは困難だろう。

私の場合、端から鳩山政権には期待していないので、どれだけひどい経済政策が実施されようと特に怒りも覚えないが、民主党もせっかく政権を取ったのだから、何でもよいのでひとつくらいは「よい仕事」を残してほしいと思うのである。

記者クラブの件くらいは改善されるだろうと思っていたのだが、これすらできないとすると、何も残せないのではないか、という気になってくる。たった8ヶ月しか続かなかった細川政権でさえ、「米の自由化」という「よい仕事」を実施できたのにね。