グインサーガ129巻「運命の子」を読む

とうとう、完成しているものとしては最期となる129巻になってしまった。死ぬ間際に書いたのだから、もっと悲壮感あふれる文章になっているかと思いきや、いつも通りのグイン・サーガでとても辞世の作とは思えない。

(以下、ネタばれあり。要注意)

まぁ、やっと外伝1巻に追いついた、ってことを考えると、ある意味キリがよいという感がなくもないけどねぇ。外伝1巻をリアルタイムで読んでた人で、これが最終巻の話になると誰が想像したであろうか(w

ヤガ編はわりあい話としては面白く、だんだんと盛り上がりつつあったのだが、この巻でとうとう黒幕が「ヤンダル・ゾック」であることが判明してしまった。この期に及んでまたそれですか、という感もあり、気持ち的には諦めやすいのでちょうどよかったという考え方もあるが……うーむ。

運命の子―グイン・サーガ〈129〉 (ハヤカワ文庫JA)

運命の子―グイン・サーガ〈129〉 (ハヤカワ文庫JA)