日銀が金融緩和しないのは、日銀が損をするからであるという俗説

日銀が27日発表した2009年度上期(4〜9月期)の決算は、最終損益(剰余金)が121億円の赤字(前年同期は4564億円の黒字)となった。上期としては03年度以来、6年ぶりの最終赤字だった。超低金利政策などを背景に国債運用などによる金利収入が大幅に減ったうえ、円高の進行で外貨建て資産の評価損を3000億円強計上したことが響いた。

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日銀が自組織の損失を念頭に置き運営するが故に金融緩和を渋っているのであれば、こんなことにはならないはずだ。少なくとも日銀が金融緩和を行えば円高は防ぐことができ、評価損の3000億円は発生しなかったに違いない。