Linux Japan」の最終号を買う。誰を対象にしているのかイマイチわからない雑誌だったので、こうなるのは必然だったかもしれんが(メインの記事がPS2Linuxというのはさすがにどうか)。とはいえ、ここ2年分の過去記事をPDF収録ということで、早くも売り切れつつある。
記事の中身は、「Linuxカーネル2.4の設計と実装」とか「東雲&東風フォントの全貌」とか「もうひとつのウィンドウシステム「Belrin」」とか良さげな記事もあるのだが、世の中の流れにまったく乗っていないとか、今すぐ必要ないとか、連載が多すぎる(技術雑誌でこれが多いと買いづらい)とか、いろいろとユーザーの方を見ていない記事が目立つ(あと表紙がヘボい)。

とりあえず、今「Linuxカーネル2.4の設計と実装」を少しずつ読み進めているのだが、この知識って生かせる機会なんてあるのだろうか。新しいCPUにカーネル移植するときに役立つ……じゃあ、そそられんしなあ。

やっとこさ「メメント」を見る(以下、ネタばれがあるので注意)。
イデアはもちろんすばらしいが、それ以上に脚本のすばらしさが際立っている。ただ、ちょっと後半に行くにつれて描写が雑になっているような気がする。最後のシーンはもっと驚かせなくてはならないはずなのに、どういう解釈をすればいいんだと訝っている内に終わってしまった。最後のシーンに行く前に、ホントは嘘吐きではないんだという点を強調すべきなのに、「嘘吐きではあるんだけど」という風に話を持っていったのが状況を判らなくさせている要因になっているように思える。
とはいえ、傑作とは言わないまでも、これは良い映画です。