本日もお仕事。やる気が出ないぞー。



本広克行監督作品 映画「サトラレ」を見る。ここまでおバカな設定をよくぞこんな感動作品に仕上げたなあという感じ。いやホントに本広克行、あんたはエライ。特に「Red Shadow 赤影」と見比べるとその差は歴然。赤影を見たときは安藤政信あんなに演技下手だったかなと思ったけど、あれは監督が悪かったようで。

ずいぶん前、NHKで放送した「新・電子立国日本」の続編みたいな形で「マネー革命」という世界経済の話を扱った番組があった。元国際情報学類でサークルの先輩某S氏はダメな番組だといっていたが、私みたいに「電子立国日本」を見て工学部に入った人間にはあの番組の冒頭で語られた言葉には共感せざるおえなかったがために考え深く見ていた。
番組冒頭で相田洋プロデューサーが語った内容とは、「何にも生み出していないヘッジファンドやら株式やらで儲かったり損したりしてる。何でや」というようなことである(発言をきちんと記憶している訳ではないので不正確です)。
私もまったくそう思っていたから「クルーグマンの経済入門」とか「マクロ経済学」の教科書とか何冊かそれ系の本を読んだし、一時期はワールドビジネスサテライトも毎日見ていた(まあ、小谷さんと平ちゃんの掛け合いがおもしろいというのもあったのだが……)。しかし、結局のところ経済という奴は良くわからない(まあ、本当にわかってる奴はこの世に一人もいないとは思うが)。物理学だと高校教科書レベルまでまともに理解できれば、そこらのトンデモ本には引っかからなくなるはずだし、多人数の専門家の発言を聞けばだいたい何が妥当な見解なのかわかってくる(特に今はネットがあるので様々な意見が容易に得られやすい)。
しかし、経済に関することの場合、専門家の発言が人によってまちまちで多人数の発言を聞いても何が妥当なのかさっぱりわからない。とりあえず過去の経験からコンサルタント(〜総研とかいうところに勤めてる人のこと。そういえば山形浩生もそうだけど、あんまり中心的な話題はしないからなあ)の意見は信用できないことはわかった。コンサルタントは、自社の利益を上げるため(すなわち顧客を守るため)に嘘をつかねばならぬ場合もあるそうだ(就職説明会で聞いた話では利益率30%を超えるそうで、いやはや儲かってますな)。そもそも開システムである短期経済を予測するなんてとてもうまくいくとは思えないわけで、そんなことに理屈を付けて説明する連中なんて信用できるものか。
工学屋の視点から見るとマクロ経済学者は結構信用できると思う。ただし、なんせマクロなんで、景気がいつ良くなるか聞いても無駄だ。経済学の教科書にあるグラフの時間軸には目盛りや単位なんてものはついてない。
ただ、これだけわからないことが多くても、経済ってものは重要なのだということはわかる。特に研究関係で誰が使うのかわからなかったりコストの問題を考えてない発表を聞く機会が多いだけになおさらね。