昨日に引き続き余りのビデオを見る。



一本目。市川崑監督作品「天河伝説殺人事件」。内田康夫原作の浅見光彦シリーズの一作らしい。らしいというのは私が浅見光彦シリーズを全く読んでいないから。映画自体は角川が「金田一」シリーズの次を狙おうとスタッフまんまで作ったのだが大コケしてその後続編がいっさい作られなかったという曰くつき。
見所は、刑事さん含め「金田一」映画の面々がそのまま登場するところぐらいか。石坂浩二も出てくるがあれはやりすぎ。金田一耕助シリーズは話自体はつまらなくとも猟奇という部分で見せ場があったが、これはネタはつまらないし、推理する場面もない。それ以上に浅見光彦の事件への関わりが不自然で、吉野とずいぶん距離があるはずなのに普通に行ったり来たりしてるし、唐突に恋愛話が持ち上がるしと訳わからなすぎ。
演出は市川崑なので見てられるのだがこれじゃねえ。
二本目は、ジャン・レノ主演「クリムゾン・リバー」。映画としてはそれほど悪くないのかもしれないが、脚本がダメすぎ。てゆうか、まったく納得がいかない。だれかわかるように説明してくれ。なぜ目と手を切らなきゃいけないのか。なぜ新しい血をまぜるために双子の片割れ(しかも新生児)を連れてこなくちゃいけないのか。なぜ片割れは凶悪な性格の持ち主でなければならないのか。わけがわからん。

私は歴史関係は全くといっていいほど無知なので、何か読んでみようと思い適当に見つけた「ヨーロッパとは何か」という概説本を読み始めた。
まず思ったのは「地図がほしい」。うんたら川を挟んでとか言われても私にはまったく見当がつかない(高校時代は地理専攻だったはずなのだが)。次に思ったのは、どうも最低限のヨーロッパ史を知っているのは前提の本のようだ。ところどころに出てくる人物や国名に関してはほとんど説明がない。私にはこの本ですらハードルが高すぎるようだ。
今まで読んだ部分は全体の十分の一程度でやっとキリスト教が上流階級に行き渡ったくらい(5世紀ごろ)である。とりあえずここまででおもしろかったのは、なぜ教会が権力を握ったのかという部分。私なりにまとめると「ヨーロッパってのは戦争がよく起こるから国は滅ぶし王様は死ぬ。結局、継続性を持ち続けた集団というのは教会しかなかった」ということのようだ。大臣がころころ変わるので官僚が権力を握っちゃうようなもんですな。