佐藤竜雄つながりで「ねこじる草」を鑑賞。これこそ真の「呪いのビデオ」といった感じ……。



今日の「サンデープロジェクト」は面白すぎ。石原慎太郎が出てきて「イラクスカッドミサイルの部品は北朝鮮が作ってる。証拠もあるし外務省も知ってる」とか「北朝鮮にやった米の一部は金に替えるために日本の商社が買い取った。その金の一部が自民党の大物政治家に渡っている」とかやばそうな暴露発言を連発。
経済問題では田原総一郎不良債権処理政策の混乱ぶりにようやく気付いたのか「デフレ対策として、僕はインフレターゲットがいいと思う。小泉さんが宣言すればいい」などと突然のリフレ派宣言。そういえばつい最近、日経連の奥田会長インフレターゲットを導入せよと言ってたしなあ。不良債権処理しても景気回復しそうになさそうな雲行きに、マスコミなどはとうとうインフレターゲットにシフトし始めたらしい(あれだけ煽っておいてという話もあるが、日本のマスコミなんてそんなもの)。
竹中平蔵は「デフレ対策としては減税がいい」と言いきったわけだが、やっぱりサプライサイド屋だったんだなあと再確認。デフレでかつ先行き不安がある状況で減税したって貯蓄に回るだけで消費は伸びず、財政赤字を膨らませるだけなのに。これは、スティグリッツの「入門経済学」のような教科書の中でもしっかりと書かれてる話。デフレというのは供給過剰状態を示しているんだから需要を増やさなければ意味がない。減税するくらいなら公共投資した方が良いし(最悪でも出した額の効果はある)、減税するにしても消費税減税にしないと効果はない。
まあ、サプライサイド的な構造改革のおかげで景気回復した時はすごい成長力になるだろうから、今現在困ってない私みたいな人間にとっては良いことかもしれないけれど。

インフレターゲットがなぜあんなに不人気なのかと考えると、その卑怯さというか胡散臭さにあるんだろうなあと私は思っている。だって「金をすれば景気が回復。痛みもコストもまったくなし」だもんね(いや本当はインフレになるというコストがあるんだけど、今はデフレだし)。経済学の教えてくれることは「精神注入棒がなくたって不景気は克服できる」なんだけど、なかなかそうは考えられないもんねえ。子供がうまく育たないと自分を責めてしまう親みたいなもんで。私なんかは昔から精神注入棒的精神論とかスパルタ教育とか大嫌いな人間なので、そこら辺簡単に納得できてしまったけれど世の中何を読んでも「がんばれ」としか書いてないもんなあ。もっとマターリいこうぜ(^^;