念のため病院に行ってみる。本当は風邪にしろマイコプラズマ肺炎にしろ薬を飲めば治るようなもんでもないし、すでに随分症状が緩和されてきたので行かないつもりだったのだけど、指導教官が風邪で寝込んでしまったので変な病気うつしてたらまずいなあという理由もある。
結果的に言うと「単なる風邪。風邪でも一ヶ月程度長引くことも珍しくない」と言われる。まあ、別に治ってくれればなんでもいいんですけれども。



仁賀克雄著「ロンドンの怪奇伝説」を読む。エゲレスマニアの著者が、欧米では有名でも日本だとほとんど知られていない「バネ足ジャック」「殺人床屋スウィーニー・トッド」「秘密結社《地獄の火クラブ》」について紹介するというもの。ネタとしては非常に面白いし稀少度も高い、無駄に詳しく調べているあたりも非常にいいのだが、もうちょっと文章の構成どうにかなりませんかね。話があちこち飛んで読みづらいことこの上ない。あとがきを読む限り文章自体ヘタなわけではなさそうなので、たぶん練りこみ不足なのだと思うのだけど。内容は面白いだけにもったいない。
内容に関する感想としては「そこはかとなくイギリス」という感じ。特に《地獄の火クラブ》の項を読むと、「モンティパイソン」とか「Mr. ビーン」が出来る土壌がわかる気がしてくるのはどうしたものか。
話の主ではなかったが、途中で出てきたサンドイッチ伯の話は非常に面白かった。サンドイッチの由来となった話については知っていたが、こんなすごい変人だとまでは知らなかった。世の説明もこれくらいつっこんだ話があるとうれしいのだが(とは言ってもあんな人生、小学生には教えられんわな)。