引越しでくたくた(注:会社のではなくて私の)。引越し請負業とかあったら便利だろうけど、役所関係とかクレジットカード関係とかがあるから無理だろうなぁ。



リフレ派三羽カラスのひとり田中秀臣氏がブログに参戦。日頃、日本にまともな経済論議が行き渡らないのは本職経済学者の怠慢も半分くらいはあると思っているので、すんごく期待してます。
インターネットについての議論では距離的制約がないことばかりが強調されてきたけれど、医学都市伝説とか霞が関官僚日記などのように今まで外部の人には決して触れることがなかった世界を知ることができるというのは非常に重要なことだと思う。ネットがなければ、官僚の方々があんなに働いてるなんて知る由もなかったし、精神医学の中心がユングフロイトではないということも知らなかったかもしれない。もちろん、仕事である以上、書けないことはいろいろあるわけだけれど(当然、私にもある*1)、それでもマスコミから一方的に流される情報を矯正するには十分だ。
私自身、「経済学を知らないエコノミスト達」を買うきっかけもネットだったし、リフレ策への確信もいちごびびえすに出会わなければなかったわけだし。

佐野眞一著「東電OL殺人事件」を半分くらい読む。これはダメでしょう。真相に迫れていないだけでなく、家族にとって忘れたい出来事を恒久化するだけになってしまっている。まぁ、被害者女性が経済学の論文を書いていたとか、東電に同期で入社した女性社員で事件当時残っていた人は誰もいないとか一部興味深いところもあったけど。
東大出ても東電でお茶汲みしかさせてもらえないなんて悲惨だよなぁ。ちなみに私のいる某社では男女差別は見たことないかも。産休しても普通に復帰できるみたいだし。某外資系コンサル会社も男女差別ないと転職してきた先輩に聞いたなぁ(男女問わず容赦なく残業させるそうだ……うれしくないゾ)。とはいえ、私は男性なので(無理だけど)東電に入ったら女性差別は無視して仕事やってるだろうなぁ(平気でお茶汲めやゴラァとか言ってそうだ)。女性の皆様ごめんちょ。差別主義者なので許してちょんまげ。

GRUB開発者の奥地秀則氏の研究に対する発言には完全に同意。何も足さない何も引かない。私もしょうもない研究とはいえ数年間研究という業務に関われたのは非常に良かったと思ってます(でも、Google Scholarで恥ずかしい過去を晒すのはやめてほしい……)。
2chなどでは、大学院出は経験もないくせにプライドばかりが高いなどと書かれたりもしますが、大学院を出た人はそれ相応のプライドを持つ資格があると思う。日本での大学院出に対する評価の低さには呆れるばかりだ。院卒社員が役に立たないのは、院卒社員の使いどころが間違っているだけの話だ。学びて思わざれば即ち暗し思いて学ばざれば即ち危うしではないけれど「学びて経験せざれば即ち暗し、経験して学ばざれば即ち危うし」ではないのか。経験だけで物を言う経団連会長の言葉を聞くとそう思えてならない。

*1:あるにはあるのだが、残念ながらインサイダー情報だけは持ってないので書こうにも書けない。もちろん、私がただの一般社員だからということもあるが、ソフトバンクという会社は「孫正義」->「マスコミ」->「一般社員(担当者含む)」という形で情報が伝達するすごい会社なので、社員が知った頃にはもはやインサイダー情報ではなかったりする……ってこれもインサイダー情報?