恩田陸「ネバーランド」を読む
ブックカバーのあらすじを読んだ感じで「ここはグリーンウッド」みたいな話に違いないと思って読み始めたのだが、なんといいますか……むしろボーイズ・ラヴなんだな。これが。
あからさまな記述もないし、女の子と付き合う話も出てくるのだが、精神的にはボーイズ・ラヴ以外の何者でもない気がする。あとがきを読んでみると『当初の計画では、「トーマの心臓 (小学館文庫)」をやる予定だった』そうで、なるほどと納得。
まぁ、作者は「六番目の小夜子 (新潮文庫)」の恩田陸なのでノスタルジー感はすばらしく、小説としては決して悪くはないと思うのだが、素直に納得できないんだよなぁ。
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2003/05/20
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 52回
- この商品を含むブログ (227件) を見る