ブードゥー・リース会計

簿記の勉強をすると、たとえ固定資産をリース払いにしたとしても、費用扱いにはならず通常の固定資産同様に扱わなければならないというようにしか読めないのだが、実務ではそうではないようだ。

永野則雄「経営がわかる会計入門 (ちくま新書)」によると、日本において1993年に設定されたリース会計の規則には「リース期間が経過した後に当該物件の所有者が借りて側に移らない場合はオフバランスにしてもいい」という例外規定が設定されたため、リース資産をオンバランス化した企業はほとんど出てこなかったとのこと。

理論的には税金面での優遇はないはずだが、この本によると税額も多少抑えられるそうで、ROAも上がって見えることも併せ、そりゃあオンバランス化する理由はないわな、とか思うた。

この規定もそのうち改正されることにはなるとは思うけれど……